【日本酒】初心者でも分かるおいしい日本酒の選び方

・ビールは大体味の想像ができるけど日本酒は全く分からない

・どんな日本酒を選んでいいのか分からない

・日本酒初心者でも分かる選び方を教えて欲しい

このような悩みや疑問をお持ちの方にお答えします。

日本酒の選び方は難しいものではありません。

 

日本酒の選び方

日本酒はビールとは比べ物にならないくらい国内にたくさんの種類があります。
いろんな日本酒があるので様々な味を楽しむ事ができるのが魅力ですが、種類が多すぎてどれを選んでいいのか分からない。

どれを選んでいいのか分からない・・ビールでいいや・・と日本酒に手を出しづらい方も多くいらっしゃいます。

 

ここで”2つ”のポイントを抑えるだけでどんなお酒の味なのかをおおよそイメージする事ができます。

 

例えば、人気の日本酒といえば「獺祭(だっさい) 純米大吟醸」ですが、この純米大吟醸という言葉に注目です。

日本酒によっては・・

・純米酒

・吟醸

・大吟醸

・本醸造

・純米吟醸

・純米大吟醸

これ以外にもたくさんありますが、実はこれ・・あるルールによって付けられた名前なんです。
日本酒を作っている人が適当に名前を付けているわけではありません。

特に日本酒を造っている方はこだわりのある方が多くいらっしゃいます。

 

 

日本酒のルール

吟醸と大吟醸の違い

「獺祭(だっさい) 純米大吟醸」には純米大吟醸とついていますが、ここでは吟醸と大吟醸の違いについて知っておきましょう。

言葉の響き的に吟醸より大吟醸の方がよさそうに思えますよね。

 

その前に日本酒の選び方がで覚えておく事は少ないですがその1つとして「精米歩合(せいまいぶあい)」といった言葉を覚えましょう。

 

精米歩合とは?

日本酒は米を元に作られますが、米粒の外側を削ってそれを発酵させていきます。

例えば米粒の30%を削る場合、残ったものは70%となりその場合は「精米歩合70%」と呼びます。

米粒の外側には他の味も含まれているため雑味があるのはイメージする事が出来るかもしれません。

そのため外側を削る事で米粒の中心のものを使うことで雑味の少ない日本酒が出来上がることになります。

ただ、外側の雑味にも「旨み」が含まれているため削ればいいというものでもありませんが、削る事で芯の通った味に仕上がります。

※基本的には一定程度削るとそれ以上の旨みはそれほど変わるものではありません。

 

日本酒を買う場合は上記のように精米歩合を見ることでどのような味なのか、どのように作られているのかを1つ知る事ができます。

例えば「獺祭(だっさい) 純米大吟醸」には三割九分二割三分といったものが売られていますが、同じ獺祭(だっさい) でも味は異なってきます。
上記画像三割九分です。

 

どうせなら二割三分のことも知りたいという方もいらっしゃるでしょう。
獺祭(だっさい) 純米大吟醸の二割三分といえば高価なものが多く、そのためお土産・プレゼントなどにはおすすめです。
(上記画像のものが二割三分です)

 

三割九分は精米歩合39%、二割三分は精米歩合23%という事になります。
つまり、三割九分は米を61%削ったもの、二割三分は米を77%削ったものであることが分かります。

そしてここでもう1つ分かる事があります。

 

それは吟醸か大吟醸かの違いです。

吟醸とは時間をかけて低温で作ったお酒の事ですが、精米歩合は60%程度といわれています。

また、大吟醸は上記の吟醸よりさらに削ってできたものとなっており、米の半分以上を削り精米歩合は50%以下のものとなっています。
そうすると吟醸はフルーツの甘さもありますが、大吟醸は香りが一段と華やかになり甘みも増してきます。

上記の獺祭(だっさい) は精米歩合が39%、23%となっている事からも大吟醸である事が分かります。

 

いかがですが、精米歩合、吟醸、大吟醸といった事が分かってお酒を選ぶ基準・目の付け所が増えたのではないでしょうか。

ワンポイント

吟醸や大吟醸はゆっくり時間をかけて造っている事から、一般的な日本酒より金額は高くなります。

1,000円程度の吟醸・大吟醸があったら買わないことをおすすめします。

 

次はもう1つ知っておく事でお酒の選び方の幅が広がりますし、おいしい・飲みたいお酒を選ぶ上では絶対に知っておかなければならないことです。

それは純米酒と本醸造酒の違いです。

純米酒と本醸造酒の違い

純米酒、純米吟醸、純米大吟醸といったものは聞いた事があるけど、本醸造酒といったものはあまり聞いたことがないという方もいらっしゃるかもしれません。

また、純米酒と本醸造酒とでは何が違うのか知らないという方も少なくありません。

そこで、次は純米酒と本醸造酒の違いを知っておきましょう。

 

純米酒

米と水、米麹(こめこうじ)で作られたものであり、蔵で育てた酵母で醸し(かもし)て出来たお酒。

言い換えれば「醸造アルコール」を使っていない純粋なお酒となります。

メモ

漬物はその家の菌が出来て、その家庭独自の漬物が出来るといわれていますが、純米酒もそれと似ています。

その土地、蔵でできたまさにその土地のお酒という事です。

 

本醸造酒

上記の米、水、米麹にプラスして醸造アルコールを入れて作ったものです。

多くの方はアルコールを別に入れている事からアルコール添加物と呼んだり、アル添と略したりする方もいらっしゃいます。
日本はこういった添加物を嫌いアルコールを添加した本醸造酒より純米酒の方がいいと思っている方も少なくありません。

また、こういったアルコールを添加して作った本醸造酒は戦後にありましたが、昔は米自体が少なかったのでたくさん添加していた事でまずい日本酒が多く出回っていました。
また、その影響で本醸造酒=まずいと思う方がいらっしゃいます。

しかし、本当に日本酒のおいしさを知っている方は本醸造酒の飲み方や楽しみ方を知っています。

昔は米が不足していたのでアルコールを添加することで日本酒を造っていましたが、現在は日本酒造りに米は不足していませんよね。
それでも本醸造酒があるというのは「味へのこだわり」があるからなのです。

本醸造酒はアルコールを添加することで飲みやすくなり、またすっきりとした味わいと香りが豊かになります。

純米酒は旨みを重視したお酒ですが香りの豊かさは本醸造酒の方が一枚上です。

 

ここで1つ分かる事があります。

純米大吟醸

○○大吟醸

それは①純米大吟醸と②大吟醸といった2つのお酒があった場合、
純米大吟醸は純米のお酒であるのに対して、②の大吟醸には純米がついていません。

ということは②の大吟醸は本醸造酒の大吟醸ということです。

純米大吟醸

本醸造酒大吟醸

本醸造酒とは書かない場合が多いので覚えておくといいでしょう。

 

つまり、①の純米大吟醸は香り・甘みもありしっかりとしたコクや旨みのある日本酒

②の(本醸造酒)大吟醸は香りが豊かで飲み口がすっきりしている

このような味をイメージする事ができるといいでしょう。

 

日本酒の選び方

以上、日本酒の選び方として、吟醸と大吟醸、純米酒と本醸造酒の違いについてみていきました。

これらそれぞれの違いを知る事で今までお酒を選ぶとき分からなかった方も名前をじっとみることで、どんな味なのかを知る事ができます。

また、今まで知らなかった事が分かるというのは楽しいことでもあります。
いろんなお酒を見るのが楽しくなったり、あの有名なお酒は吟醸なのか?大吟醸なのか?または純米酒なのか?本醸造酒なのか?といった事が気になってくるかもしれません。

そうなったらあなたも日本酒好きと認定します。

 

日本酒の選び方にはもう1つあり、それを知る事でお酒の選び方の自由度が増えてきたり、選ぶのが楽しくなってきます。

こうなってくると日本酒がますます好きになっていくかもしれません。

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