【簡単に分かる】日本酒の選び方とその”コツ”

 

・日本酒を選ぶコツってありますか?

・辛口のお酒が好きだけどどのように選んだらいいの?

 

このような疑問をお持ちの方にお答えします。

下記にて上記の疑問①~②についてそれぞれ見ていきましょう。

 

日本酒選びのコツ

これまで日本酒の選び方として2回にわたって紹介をしてきました。

今回はさらに上の日本酒の選び方やそのコツをご紹介します。

下記のことを知らずして今回の内容を知ってもおいしい日本酒を選ぶことはできませんので、過去2回をご覧になってない方は下記を参考にしてください。

 

①日本酒選びのコツ

基本的には日本酒の選び方は上記2つの記事を見ることで知ることができますが、さらにもう1つ上の選び方を知っておくと何かの参考にすることができます。

日本酒の「名前」に注目

1つは、どんな日本酒の名前なのかを見るだけでおいしいか?そうではないのか「大体」見分けることができます。

※絶対ではありませんが、失敗しない選び方となります。

日本酒作りで大事なのは米ではなく造り手が重要となってきます。
どんな造り方をしているのか?

もちろんまったくダメな米を使っていてはおいしくなる日本酒も味がかすんでしまいますが、現在の日本酒作りにおいてそのような造り手はほとんどいないと思っていいでしょう。

また、本当にまずい日本酒は飲んだ瞬間にすぐに分かりますし、そのようなお酒はまったく売れず、またどこが造っているのか?現在はSNSなどで一気に広まってしまいます。

 

つまり、日本酒の名前に米の品種名が書いてあったり、それを大々的に宣伝している日本酒はあまり信用ができないということになります。

たとえば、「五百万石を使用しています」「山田錦を使っています」といったような、それらの名前を日本酒にしてるのは要注意です。

このような名前を使っている日本酒はありますが、造り方に愛情が込められていないと思ってもいいかもしれません。

 

日本酒名と米の品種

たとえば「天狗舞 山廃純米大吟醸」は山廃でおすすめの日本酒として紹介をしましたが、この日本酒には五百万石が使用されていますが、そのようなことは名前にありません。

また、日本酒で最も売れているものとしては「獺祭(だっさい) 純米大吟醸」がありますが、この日本酒には山田錦が使用されています。

造り方にこだわりがあるので、米の品種を全面的に出すようなことはしていません。

獺祭(だっさい) の日本酒には山田錦が使用されているから他の日本酒にも同じ米の品種を使い、知らない人からするとあの獺祭(だっさい) と同じ山田錦ならおいしいに違いないと思わせることができます。

 

ただ、最初にも記載しましたがあくまで失敗しない選び方ですので、日本酒名に米の銘柄があってもおいしいものもあります。

次は、日本酒名に米の品種を記載している例外の日本酒を紹介します。

※有名な100種程度の日本酒を調べましたが、名前に米の品種があったのは片手で数えるほどでした。

 

日本酒の名前に「米の品種」があってもおいしいもの”2選”
「沢の鶴」 米だけの酒山田錦

ここの蔵元は3種類の日本酒を作っており高級酒や手間がかかる生酛(きもと)造りがあります。そしてもう1つが手ごろな価格で購入をすることができるこの「沢の鶴 米だけの酒山田錦」になります。

 

大吟醸 雄町米「極聖」

米の品種では、五百万石、山田錦が圧倒的に多いですが、「雄町米」も5本の指に入るほど多くの蔵元で利用されている品種となります。

この極聖は本当に上質の米と清流を使った日本酒となっており、口に含んだときは香り豊かでありますが、後味はピリッとしていて後味の調和が見事といわざるを得ない仕上がりとなっています。

 

 

②辛口のお酒が好きだけどどのように選んだらいいの?

これは初心者の内容になりますが、辛口の日本酒を選ぶ場合は「日本酒度」を参考にするといいです。

たとえば上記で紹介をした日本酒を例に見てみましょう。

日本酒度

・沢の鶴+2.5

・極聖+5.0

プラスが大きいほど辛口になり、マイナスだと甘口になり、アルコール度数が高いほど辛口になっていきます。

上記の例ですと、極聖の方が辛口だということが分かります。

 

造る場所

造る場所によっても甘口~辛口がある程度決まっています。

たとえば辛口の日本酒を好む方は、高知、宮城、山形は特に辛口傾向にあり、北海道、群馬、鳥取、富山、島根、兵庫も他の県と比較すると辛口傾向にあります。

これとは逆に甘口は、佐賀、大分、長崎、愛媛、山口、秋田は甘口傾向にあります。

※先に名前を挙げた県ほど辛口度合、甘口度合が高くなっていますので、たとえば高知が最も辛口であり、佐賀は最も甘口となっています。

 

日本酒の味の変化

日本酒の本来の旨みは甘さにあるのですが、ビールで辛口が流行っている影響が日本酒にもあり、日本酒も甘口から辛口の日本酒を造るようになっています。

 

簡単に分かる日本酒の選び方のコツ まとめ

以上、日本酒の選び方としてパッと見て分かるものを紹介しましたがいかがだったでしょうか?

 

日本酒の選び方としてはこれで3回になりますが、かなりいろいろな日本酒を選ぶことができるようになったでしょう。

4回目の次は日本酒選びが楽しくなる・・そんなお酒の選び方をご紹介します。

 

 

【脱初心者】日本酒の選び方は”つくり方”で決まる

・日本酒って米がおいしさを最も左右するよね?

・日本酒の選び方をもっと知りたい

日本酒の選び方を知っているとおいしい・自分にあった日本酒を探すことができますが、選び方といったものはあまり知られていません。

また、間違えた情報が流れてそれを信じている人も少なくありません。

 

 

初心者卒業 日本酒の選び方

日本酒の基本的な選び方については前回の記事を参考にしていただけると、日本酒初心者の方であっても日本酒を選ぶことができます。

日本酒初心者の方

日本酒の選び方が全く分からないという方はこちらの記事を参考にしてください。
【日本酒】初心者でも分かるおいしい日本酒の選び方

 

今回は前回の日本酒の選び方にプラスすることで「日本酒の選び方」初心者を卒業することができます。

というより、世間一般の日本酒を飲んでいる方より正しい選び方をすることができます。

 

 

日本酒の味は「造り手」が最も重要

冒頭で「日本酒って米がおいしさを最も左右するよね?」

このような疑問をお持ちの方がいらっしゃいますし、そう思っている方も少なくありません。

 

タイトルにあるとおり、日本酒の味を決めているのは日本酒の造り手が最も重要となります。

この点がワインとは大きく違うところになります。
ワインの場合は「ブドウの品種」が味に大きな影響を与えます。

※ワインについては機会を見て「ワインの選び方」や「ワインのおいしいランキング」、「ワインの人気ランキング」等を紹介していきます。

 

 

それでは「造り手」とは何かについて見ていきましょう。

日本酒の味と「造り手」

まず、日本酒の造り方には以前紹介しましたが・・・

吟醸、純米、醸造酒によって味は全く異なることになりましたが、これは米をどの程度削って使うか?またアルコールを入れるのか?といった違いがありました。

 

今回は「造り方そのもの」について見ていきますが、その前に日本酒を選んでいるときに時々見かける言葉があります。

下記でどれか日本酒の名前で見たことがあるものはありませんか?

・生酒(なまざけ)

・原酒(げんしゅ)

・無濾過(むろか)

・生酛(きもと)

・山廃(やまはい)

 

それではそれぞれの言葉の説明と実際に売られているおすすめの日本酒も紹介をしていきます。

生酒(なまざけ)

日本酒は味が変わりやすくなるため、通常は熱を加えることで雑菌の繁殖を防ぐ「火入れ」といった工程があります。

しかし、生酒はこの「火入れ」の処理をしないお酒となっています。

火入れをしないため、温度管理などが非常に重要になり手間もかかりますが、お酒本来の味を堪能したい方にはおすすめです。

 

通常の日本酒は火入れのあとに貯蔵し、それを濾過(ろか)して割り水をいれ、再度火入れを行う工程があります。

通常の工程:火入れ→貯蔵→濾過→割り水→火入れ⇒一般的な日本酒

しかし、生酒は火入れと貯蔵、再度の火入れといったものがありません。

濾過→割り水⇒生酒

ここで注目すべきは「貯蔵」といったものないことから量産するのが難しかったり、管理も難しいことから生酒を作っているところはそう多くはありません。
そのためこの「生酒」で造っている製造元は造りにこだわりがあると思っていいでしょう。

ただし、注意しておきたいのは購入だけでなく口に入るまでの温度管理がポイントになります。

製造元、卸業者が温度管理をしっかり行っていても正しい飲み方をしていないと生酒本来のおいしさを100%味わうことができません。

たとえば生酒は火入れを行っていないことから冷やして飲むのが最も適しているのに熱燗で飲むといった場合でしょう。

 

生酒のおすすめ銘柄は「菊水」

 

原酒(げんしゅ)

通常の工程:火入れ→貯蔵→濾過→割り水→火入れ⇒一般的な日本酒

このように説明をしましたが、原酒は上記工程でいう「割り水」といった工程がありません。

逆にいうと水入れをしない原酒以外の日本酒は割り水によってアルコール度数と味の調整を行います。

原酒は割り水をしないことからアルコール度数が高いのが多く、また酒の旨みと甘みを味わうことができる造り方ということになります。

そのため普段飲んでいる日本酒で旨みが足りないと思っている方は一度原酒を味わって見るといいかもしれません。

 

原酒のおすすめ銘柄は「景虎」

 

無濾過(むろか)

通常の工程:火入れ→貯蔵→濾過→割り水→火入れ⇒一般的な日本酒

無濾過は名前のとおり「ろ過をしない」日本酒となります。

通常の日本酒はろ過をすることで「透き通った味」いわゆるクリア・洗練された味に仕上がることになります。

しかし、ろ過によって米の雑味も失ってしまうことになるデメリットがあります。

そこで、無濾過は「ろ過をしてない」ことから「雑味」や「旨み」が残っていることから飲み応えのある味、複雑な味を楽しむことができます。

日本酒で何か味に物足りなさを感じている方は無濾過がいいかもしれません。

 

無濾過(むろか)のおすすめ銘柄はいつくかあります。

その中でも特におすすめの2つ紹介します。

①日本酒 羽根屋 純米吟醸酒

 

②而今(じこん) 特別純米 無濾過生

高級寿司店でも出すところがある無濾過の日本酒で、和食に非常に合っているため家で飲むときはご飯を食べながら日本酒を味わう飲み方がおすすめ。

 

メモ

これまで「生酒」「原酒」「無濾過」といった3つを紹介しましたが、実はこの3つ全てを持ち合わせた「無濾過生原酒」といった造り方もあります。

おすすめの銘柄は下記を参考にしてください。

花陽浴(ハナアビ) 純米大吟醸 さけ武蔵 無濾過生原酒

純米吟醸でも1万円を超えますが、純米大吟醸になると1万5千円から2万円程度になりかなり高い日本酒となっています。

旨み・甘みの素材全てを活かした味になり、いわゆる濃醇の最高峰というものになります。
ただし、日本酒で辛口が好きな方は真逆なので辛口を探している方はあいません。

 

生酛(きもと)

日本酒は菌を増やす必要がありますが、雑菌は増やさないようにしなければなりません。

そして日本酒に必要な菌は「麹菌」と「酵母菌」の2つがあります。

米を混ぜて潰して発酵させて・・といった作業を繰り返し繰り返し行う必要があり、そうすることで2つの菌を増やすことができます。この作業を山卸(やまおろし)といいます。

上記画像をご覧いただくと棒のようなもので混ぜていますが、このようなものを見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。

※大変な作業を要することになり現在の日本酒の9割以上はこの方法をとっていません。

日本酒の名前に「生酛(きもと)」と書いてあったらこだわって造った日本酒であることが分かります。

また、生酛(きもと)で造った日本酒は・・

・コクがある

・時間が経っても味の変化がしづらい

・水で割って飲んでも旨みがある

このようなメリットがあります。

 

生酛(きもと)のおすすめ銘柄は「大七」

こちらは有名寿司店でも出されたりしますが、生酛(きもと)は和食をより美味しくいただくことができるので料亭で出すところもあります。

 

山廃(やまはい)

生酛(きもと)では山卸といった日本酒に必要な菌である「麹菌」と「酵母菌」の2つの増殖をさせるために混ぜるなどの作業をして「乳酸菌」を増やしていました。
しかし、現在は山卸をしなくても乳酸菌を増やす方法が発見されました。

つまり、山卸をしなくても済むことから、「山卸の廃止」→山廃(やまはい)となっています。

ただ、乳酸菌といっても自然のものを使うことから手間もかかり、現在の日本酒では10%程度となっています。

日本酒の名前に「山廃」とあったら造り方にこだわりを持っていると思っていいでしょう。

※日本酒には「山廃仕込」と書いてあるところもあり、造り方にこだわっていますよという造り手のメッセージがこめられています。

こだわりの造り方

生酛(きもと)と山廃(やまはい)の造り方をしているところは20%といったところでしょう。

現在は減ってきているような印象があるものの、生酛(きもと)と山廃(やまはい)をやってみようという造り手も増えています。

生酛(きもと)と山廃(やまはい)の味による違いはほとどないと思ってもいいでしょう。

 

山廃(やまはい)のおすすめ銘柄はたくさんある。

その中でも特におすすめの3つを紹介します。

①天狗舞 山廃純米大吟醸

※天狗舞にはいろいろなものがあり「山廃の純米大吟醸」は他のものとは味が別格ですが、その分値段も多少高くなってます。

 

②飛良泉 山廃純米酒

多くの方に好かれる人気の山廃の日本酒です。
アマゾンではほとんどの方が満点を付けているのも納得です。

 

③菊姫 山廃純米

天狗舞と同じ石川県の山廃の日本酒です。
天狗舞で純米大吟醸に手が出ない方には「菊姫」がいいでしょうし、菊姫の方が天狗舞よりおいしいという方もいらっしゃいます。

 

 

脱初心者 日本酒の選び方 まとめ

以上、日本酒の選び方第二弾として「造り方」について見て行きましたが、いかがだったでしょうか?

日本酒を見るとき時々みかける

生酒(なまざけ)

原酒(げんしゅ)

無濾過(むろか)

生酛(きもと)

山廃(やまはい)

これらについて紹介をしましたが、これによってお酒の選び方がぐっと広がることになります。

また、造り手のメッセージも日本酒の名前には込められていることから、名前を見ることでどんなお酒なのか?味は?といったことに加えて「こだわり」を知ることができました。

以上、参考になれば幸いです。

 

次回はもう1つ上の造り方をご紹介します。
これを知っているともはや初心者ではなく、中級者といってもいいでしょう。

 

・日本酒の選び方第一弾を見ていない方はこちら
【日本酒】初心者でも分かるおいしい日本酒の選び方

 

【日本酒】初心者でも分かるおいしい日本酒の選び方

・ビールは大体味の想像ができるけど日本酒は全く分からない

・どんな日本酒を選んでいいのか分からない

・日本酒初心者でも分かる選び方を教えて欲しい

このような悩みや疑問をお持ちの方にお答えします。

日本酒の選び方は難しいものではありません。

 

日本酒の選び方

日本酒はビールとは比べ物にならないくらい国内にたくさんの種類があります。
いろんな日本酒があるので様々な味を楽しむ事ができるのが魅力ですが、種類が多すぎてどれを選んでいいのか分からない。

どれを選んでいいのか分からない・・ビールでいいや・・と日本酒に手を出しづらい方も多くいらっしゃいます。

 

ここで”2つ”のポイントを抑えるだけでどんなお酒の味なのかをおおよそイメージする事ができます。

 

例えば、人気の日本酒といえば「獺祭(だっさい) 純米大吟醸」ですが、この純米大吟醸という言葉に注目です。

日本酒によっては・・

・純米酒

・吟醸

・大吟醸

・本醸造

・純米吟醸

・純米大吟醸

これ以外にもたくさんありますが、実はこれ・・あるルールによって付けられた名前なんです。
日本酒を作っている人が適当に名前を付けているわけではありません。

特に日本酒を造っている方はこだわりのある方が多くいらっしゃいます。

 

 

日本酒のルール

吟醸と大吟醸の違い

「獺祭(だっさい) 純米大吟醸」には純米大吟醸とついていますが、ここでは吟醸と大吟醸の違いについて知っておきましょう。

言葉の響き的に吟醸より大吟醸の方がよさそうに思えますよね。

 

その前に日本酒の選び方がで覚えておく事は少ないですがその1つとして「精米歩合(せいまいぶあい)」といった言葉を覚えましょう。

 

精米歩合とは?

日本酒は米を元に作られますが、米粒の外側を削ってそれを発酵させていきます。

例えば米粒の30%を削る場合、残ったものは70%となりその場合は「精米歩合70%」と呼びます。

米粒の外側には他の味も含まれているため雑味があるのはイメージする事が出来るかもしれません。

そのため外側を削る事で米粒の中心のものを使うことで雑味の少ない日本酒が出来上がることになります。

ただ、外側の雑味にも「旨み」が含まれているため削ればいいというものでもありませんが、削る事で芯の通った味に仕上がります。

※基本的には一定程度削るとそれ以上の旨みはそれほど変わるものではありません。

 

日本酒を買う場合は上記のように精米歩合を見ることでどのような味なのか、どのように作られているのかを1つ知る事ができます。

例えば「獺祭(だっさい) 純米大吟醸」には三割九分二割三分といったものが売られていますが、同じ獺祭(だっさい) でも味は異なってきます。
上記画像三割九分です。

 

どうせなら二割三分のことも知りたいという方もいらっしゃるでしょう。
獺祭(だっさい) 純米大吟醸の二割三分といえば高価なものが多く、そのためお土産・プレゼントなどにはおすすめです。
(上記画像のものが二割三分です)

 

三割九分は精米歩合39%、二割三分は精米歩合23%という事になります。
つまり、三割九分は米を61%削ったもの、二割三分は米を77%削ったものであることが分かります。

そしてここでもう1つ分かる事があります。

 

それは吟醸か大吟醸かの違いです。

吟醸とは時間をかけて低温で作ったお酒の事ですが、精米歩合は60%程度といわれています。

また、大吟醸は上記の吟醸よりさらに削ってできたものとなっており、米の半分以上を削り精米歩合は50%以下のものとなっています。
そうすると吟醸はフルーツの甘さもありますが、大吟醸は香りが一段と華やかになり甘みも増してきます。

上記の獺祭(だっさい) は精米歩合が39%、23%となっている事からも大吟醸である事が分かります。

 

いかがですが、精米歩合、吟醸、大吟醸といった事が分かってお酒を選ぶ基準・目の付け所が増えたのではないでしょうか。

ワンポイント

吟醸や大吟醸はゆっくり時間をかけて造っている事から、一般的な日本酒より金額は高くなります。

1,000円程度の吟醸・大吟醸があったら買わないことをおすすめします。

 

次はもう1つ知っておく事でお酒の選び方の幅が広がりますし、おいしい・飲みたいお酒を選ぶ上では絶対に知っておかなければならないことです。

それは純米酒と本醸造酒の違いです。

純米酒と本醸造酒の違い

純米酒、純米吟醸、純米大吟醸といったものは聞いた事があるけど、本醸造酒といったものはあまり聞いたことがないという方もいらっしゃるかもしれません。

また、純米酒と本醸造酒とでは何が違うのか知らないという方も少なくありません。

そこで、次は純米酒と本醸造酒の違いを知っておきましょう。

 

純米酒

米と水、米麹(こめこうじ)で作られたものであり、蔵で育てた酵母で醸し(かもし)て出来たお酒。

言い換えれば「醸造アルコール」を使っていない純粋なお酒となります。

メモ

漬物はその家の菌が出来て、その家庭独自の漬物が出来るといわれていますが、純米酒もそれと似ています。

その土地、蔵でできたまさにその土地のお酒という事です。

 

本醸造酒

上記の米、水、米麹にプラスして醸造アルコールを入れて作ったものです。

多くの方はアルコールを別に入れている事からアルコール添加物と呼んだり、アル添と略したりする方もいらっしゃいます。
日本はこういった添加物を嫌いアルコールを添加した本醸造酒より純米酒の方がいいと思っている方も少なくありません。

また、こういったアルコールを添加して作った本醸造酒は戦後にありましたが、昔は米自体が少なかったのでたくさん添加していた事でまずい日本酒が多く出回っていました。
また、その影響で本醸造酒=まずいと思う方がいらっしゃいます。

しかし、本当に日本酒のおいしさを知っている方は本醸造酒の飲み方や楽しみ方を知っています。

昔は米が不足していたのでアルコールを添加することで日本酒を造っていましたが、現在は日本酒造りに米は不足していませんよね。
それでも本醸造酒があるというのは「味へのこだわり」があるからなのです。

本醸造酒はアルコールを添加することで飲みやすくなり、またすっきりとした味わいと香りが豊かになります。

純米酒は旨みを重視したお酒ですが香りの豊かさは本醸造酒の方が一枚上です。

 

ここで1つ分かる事があります。

純米大吟醸

○○大吟醸

それは①純米大吟醸と②大吟醸といった2つのお酒があった場合、
純米大吟醸は純米のお酒であるのに対して、②の大吟醸には純米がついていません。

ということは②の大吟醸は本醸造酒の大吟醸ということです。

純米大吟醸

本醸造酒大吟醸

本醸造酒とは書かない場合が多いので覚えておくといいでしょう。

 

つまり、①の純米大吟醸は香り・甘みもありしっかりとしたコクや旨みのある日本酒

②の(本醸造酒)大吟醸は香りが豊かで飲み口がすっきりしている

このような味をイメージする事ができるといいでしょう。

 

日本酒の選び方

以上、日本酒の選び方として、吟醸と大吟醸、純米酒と本醸造酒の違いについてみていきました。

これらそれぞれの違いを知る事で今までお酒を選ぶとき分からなかった方も名前をじっとみることで、どんな味なのかを知る事ができます。

また、今まで知らなかった事が分かるというのは楽しいことでもあります。
いろんなお酒を見るのが楽しくなったり、あの有名なお酒は吟醸なのか?大吟醸なのか?または純米酒なのか?本醸造酒なのか?といった事が気になってくるかもしれません。

そうなったらあなたも日本酒好きと認定します。

 

日本酒の選び方にはもう1つあり、それを知る事でお酒の選び方の自由度が増えてきたり、選ぶのが楽しくなってきます。

こうなってくると日本酒がますます好きになっていくかもしれません。

・日本酒の選び方第二弾
【脱初心者】日本酒の選び方は”つくり方”で決まる