【日本酒 純米酒】甘口・辛口別におすすめを紹介

 

①純米酒でおすすめのものは何かありますか?

②純米酒でなおかつ甘口でおすすめのものや辛口でおすすめのものを教えて。

このような疑問をお持ちの方にお答えします。

 

日本酒 おすすめの純米酒

 

 

 

 

おすすめの純米酒・・甘口編

1位 一の蔵 すず音 発泡清酒

3本セットはこちら⇒一ノ蔵 発泡清酒 すず音 300ml ×3本セット

日本酒度ー8

甘み度[star5]

爽やか度[star5][star3]

甘みと香りが特徴的で日本酒が苦手な方でも飲みやすい仕上がりとなっています。また、爽やかさが高く、酸味も他の日本酒と比べて高いので甘みと酸味の2つの味を味わうことができます。

度数が5くらいなのでアルコール度数の高い日本酒とは違って飲みやすいのですぐになくなってしまう方も少なくありません。

amazonでの評価が高いのもうなづけます。

 

2位 天狗舞 山廃仕込 純米

日本酒度+4

ふくよかさ[star5]

醇酒(じゅんしゅ)38
→20以上あるとコクをより感じることができます。

天狗舞はコクのあるお酒として有名ですが、純米大吟醸など値段が高いものが多いです。そんな中純米酒のこちらは純米大吟醸と比べると値段も違うことからコク度はさがるものの値段以上にコクを楽しむことができます。

ふくよかさが高く人によってはふんわりした味だという意見もあったり、爽やかな中にも重たい味があるなど意見は様々。

日本酒度は他のものと同じですが、辛口度はそれほどないので辛口を期待して購入した場合思ったのと違うことになってしまいます。
辛口度を第一優先にする方は天狗舞以外がおすすめとなります。

※日本酒度的には辛口になりますが、辛さを求めている人には合わないためこちらの甘口に分類しています。

 

 

おすすめの純米酒・・辛口編

1位 飛良泉(ひらいずみ)山廃純米酒 おすすめ度No.1

日本酒度+4

旨み度[star5][star1]

こだわって造られた日本酒なので複雑な味を楽しむことができ、特にご飯を食べながら飲むとより日本酒の味を感じることができます。

他の日本酒とは違って味に幅を持っているのが特徴で、辛さはあるものの旨みを感じることができるなど辛口に慣れている人や辛口の日本酒を探している人はぜひ試してみてください。

後悔しないどころかリピートするのは間違いなしといえるほどおすすめの日本酒です。

 

2位 麒麟山 秋酒 純米酒 淡麗辛口ならこのお酒

日本酒度+4

爽やかさ[star5]

旨み[star4]

すき通った爽快な味が特徴的であり、日本酒ならではのふくよかな旨みを感じることができる仕上がりになっています。

また、食事と合わせて飲むことで料理のおいしさを引き出すことができるのもこのお酒ならでは。
→脂のある肉料理や魚料理には特にあいますので試してみてはいかがですか。

 

3位 関谷醸造 明眸 純米造り

日本酒度+3

なめらか度[star5]

余韻が特徴の明峰純米造り、新酒鑑評会に5回金賞を受賞し、お店などにもおかれている日本酒になっています。

余韻があることややわからみとなめらか度のあるお酒なだけに魚系の食事がよく合います。

 

4位 上撰 白雪(しらゆき) 純米酒

日本酒度+3

旨み度[star5][star1]

旨みが特に高く他の日本酒以上に味を楽しむことができます。
純米酒を選ぶ方は味を楽しみたい方が多いですから、この「上撰 白雪 純米酒」はおすすめです。

 

5位 司牡丹酒造 司牡丹 純米超辛口 船中八策

日本酒度+8

旨み度[star3]

淡麗辛口でありながら旨みと香りが特徴的です。

また、一口に辛口といっても超辛口になっているため普通の辛口の日本酒で満足できない方にはおすすめとなっています。

辛口の日本酒には旨みが少ないものが多いですが、この「司牡丹の船中八策」は高知ならではの強さも兼ね備えています。

書籍に坂本竜馬が司牡丹を飲んでいる記述があることから愛用していたのではないかと言われています。

 

6位 天賞

日本酒度+4

甘み度[star5]

旨み度[star5]

単に純米酒ではなく、山廃仕込みのため甘みと旨みの両方を兼ね備えており濃い食べ物ととても合う日本酒となっています。

特にフォアグラやチーズと相性がいいので一度は試しておきたい日本酒になります。

 

 

日本酒 おすすめの純米酒 まとめ

以上で日本酒でおすすめの純米酒について紹介をしましたがいかがだったでしょうか?

 

さて、次回は吟醸系のおすすめの日本酒を紹介します。

 

 

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【日本酒の温度】冷酒から熱燗の飲み方

 

①日本酒の温度ってどのくらいがいいんだろ?

②冷酒?熱燗?どれがいいの?

このような疑問をお持ちの方にお答えします。

 

日本酒の温度と飲み方

日本酒を外で飲むときなんとなく「熱燗!」「冷や」と言ってませんか?

家飲みのとき温度を気にして飲んでますか?

日本酒は温度によって味や香りが変わることをご存知ですか?

日本酒の銘柄によって最適な温度があり、その温度にすると最も美味しく飲むことができます。

また、温度と酒器(飲む器)は関係が深く、酒器によって味が異なってきますので温度に適した酒器を選ぶといいでしょう。

ビールやワインにはこのような温度による味の変化はあまりありませんが、日本酒にはこのように温度による味の変化を楽しむことができます。

 

 

 

日本酒の飲み方・・温度

日本酒を飲むとき温度といったものは大きく4種類あります。

①5度~10度

②15度~20度

③30度~40度

④45度~55度

次は温度別に見ていきましょう。

 

①5度~10度・・冷酒

5度・・雪冷え
→冷蔵庫に半日程度入れているとちょうどこの温度になります。

10度・花冷え
→冷蔵庫に1時間程度入れている温度

冷酒と呼ばれるこの温度はフルーティーさやすっきりしとしたクリアな味わいが特徴なので、「無ろ過生原酒」などは特に冷酒の温度で飲むことをおすすめします。

香りが豊かな「純米大吟醸・純米吟醸」も冷酒で飲むと香りを失わずに楽しむことができます。

また、火入れの工程を飛ばしている「原酒」も温度を高くすると本来の原酒の味・香りが失われてしまうので冷酒で飲むようにしましょう。

おすすめの酒器:グラス

 

 

②15度~20度

15度・・涼冷え
→冷蔵庫から出してしばらく置いていた温度

20度・・常温
→冷蔵庫に入れていない温度

この温度は旨みのある日本酒・旨みの強い日本酒がおすすめで、深い味とやわらかみのある味を米がもっている本来の味を楽しむことができます。

純米酒山廃・生酛は冷たすぎずあまり温度を高くしすぎないくらいの温度がおすすめです。

温度によって味が変わり、常温に近い場合は旨みを楽しみたい方におすすめですで、燗にするとまた違った味になります。

おすすめの酒器:陶器・磁器(グラスと陶器の中間)

 

 

③30度~40度・・人肌

30度・・日向燗

35度・・人肌燗

40度・・ぬる燗

この人肌に近い温度は味と香りの両方を楽しむことができる温度になっていて、日本酒とは温度によってこんなに違うのかといった事を知ることができるでしょう。

40度程度のぬる燗の温度を上げることで雑味といったものがなくなるので、すっきりとした旨みや口の中に広がる香りを同時に楽しみたい方におすすめの温度です。

純米酒山廃・生酛は常温で旨みを味わうことができましたが、人肌前後の温度にすることで旨みが広がり余韻を楽しむことができます。

造り手の努力を知ることができる温度といってもいいかもしれません。

おすすめの酒器:お猪口(おちょこ)
→日本酒というとお猪口をイメージする人が多いかも知れませんが、このくらいの人肌に近い日本酒を飲む場合はお猪口がおすすめで味す。

 

 

④45度~55度

45度・・上燗
→燗にする中で最も適した温度

50度・・熱燗

55度・・飛切燗

この45度といった温度から日本酒の味は大きく変わることになります。

醸造酒はこの燗の温度がおすすめです。

また、辛口が好みの方純米酒の温度を45度の上燗にすることで辛さが増すので、今まで常温などで辛さが少し足りないと感じている方は上燗にするといいでしょう。

ただ、純米酒は醸造酒と違ってあまり温度を上げすぎると本来の味が失われてしまうので熱燗以上にするのはあまりよくありません。

一方、醸造酒は高い温度であってもそれに対応できるだけでなく、上燗→熱燗にするほど豊かな味とは違った鮮烈な味になります。

 

ですので、純米大吟醸などのフルーティーな香りの日本酒は上燗や熱燗にすると美味しさなどのバランスが崩れてしまったり、本来の香りとは違った強烈な香りになってしまうので注意をしましょう。

おすすめの酒器:金属系の酒器

 

 

日本酒の温度と飲み方 まとめ

以上日本酒の温度と飲み方について紹介をしましたがいかがだったでしょうか?

吟醸系(大吟醸・吟醸)は冷酒の温度で飲む、旨みの高い純米系は常温程度で飲むということを覚えておくといいでしょう。
※山廃・生酛など造り手が特にこだわっているお酒になります。
→簡単な覚え方としては高価な日本酒は燗にしないで飲むと覚えておくといいでしょう。

ただ、純米酒や山廃・生酛は上燗にすると辛さが増すので辛さを求めている人は45度程度まで温度を上げるといいでしょう。

 

さて、次回はおすすめの日本酒を紹介します。

 

日本酒の選び方1~4の記事はこちら

・初心者でも日本酒を選ぶことができる「日本酒の選び方」はこちら
【日本酒】初心者でも分かるおいしい日本酒の選び方

・日本酒の選び方第二弾
【脱初心者】日本酒の選び方は”つくり方”で決まる

・日本酒の選び方第三弾
【簡単に分かる】日本酒の選び方とその”コツ”

・日本酒の選び方第四弾
【楽しくなる】日本酒の選び方・・古酒って何?

 

 

 

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【楽しくなる】日本酒の選び方・・古酒って何?

 

①熟成酒って何?古酒って時々見かけるけどどういったお酒なの?

②日本酒を選ぶとき「あらばしり?」といった知らない言葉が書かれてあるけどこれって何?

このような疑問をお持ちの方にお答えします。

 

日本酒の選び方4

これまで3回にわたって日本酒の選び方を紹介しましたが、今回は4回目となります。

3回にプラスして4回目の選び方を抑えておくとよりおいしい日本酒の発見ができたり、あなた好みの日本酒を選ぶことができるでしょう。

 

 

 

古酒

古酒という名前はご存知の方も多いでしょう。

読み方は「こしゅ」が一般的ですが、中には「くーす」と読む方もいらっしゃいます。

某料理アニメでは「くーす」とよばれており、古酒の魅力を知った方も多いのではないでしょうか。

 

さて、古酒というとかなり長い年月を経たお酒のように感じるかもしれませんが、日本酒業界において定義されています。

古酒は瓶入れから1年経過したもの(酒造年度を超えたもの)と定義されています。

→1年経ったら古酒になるんだな覚えておけば問題ありません。

 

ただし、本当の意味での古酒は少し違いますがそうすると分からなくなってしまいます。

日本酒は熟成されると黄色がかってとろみが出て、飲んだことのないような味わいの深いお酒になります。
このような日本酒を古酒とは別に「熟成酒(長期熟成酒)」と呼びます。

一般的には3年~7年以上のものを熟成酒とよびます。

メモ

→古酒の定義では1年以上のものをよぶが、それだと本当にねかせたお酒と区別できない。
そうすると選ぶ方も分からなくなるので、1年ではなく3年~7年以上といった長い期間ねかせた(熟成させた)ものを熟成酒とよんでいると理解しておくといいでしょう。

 

おいしい古酒

達磨正宗 ミニボトル飲み比べセット 熟成3年、5年、10年、20年

古酒は深みのある味わいを特徴としていますが、この達磨正宗は洗練された酸味が加わることで香ばしい仕上がりとなっています。

古酒では最もおすすめのものになりますが、慣れていないと「酸っぱい」「なにこれ?」といった印象を受ける方は少なくありません。

また、古酒が好きな方であればあるほど達磨正宗の味を求めることになるでしょう。

日本酒の書籍を見ても古酒のおすすめでは必ず掲載されているのもうなづけます。

どんなときに飲んでいいのか分からない方もいらっしゃるでしょう。

通常日本酒は日本料理などと合うことは有名ですが、古酒は肉料理(脂の多い肉料理は特に)や中華料理にぴったりです。

そのため紹興酒の味が好きな方は古酒はおすすめです。

 

 

あらばしりとは?

日本酒は「ろ過→火入れ」といった工程を経ますがその1つ前の工程を「上槽(じょうそう)」といいます。

「上槽→ろ過→火入れ→貯蔵→加水→火入れ・瓶詰め」

上槽は醪(もろみ)を原酒と酒粕(さけかす)に分け、搾り取る工程をイメージするといいでしょう。

搾り取るタイミングによって味が異なることになります。

搾り取るタイミングで一番最初に搾ったもの・・
つまり搾りたてのものを「あらばしり」とよびます。

何度も搾って最後の方に搾り取ったものを「責め」とよびます。

そして、あらばしりと責めの中間の搾りを「中取り(中汲み)」とよびます。

 

さて、この搾るタイミングによってどんな味になるのか?

最初に搾ったあらばしりは新鮮なお酒のためフレッシュな味わいが特徴です。

反対に最後の最後に搾った責めものは濃縮されていて、かつ酒粕もかなり残っていたりと雑味もあるため、複雑でどっしりとした重たい味を楽しむことができます。

中間の中取りはフレッシュさと香味のバランスが取れた味となっています。

 

おすすめの「あらばしり」

吉田酒造 手取川 あらばしり 大吟醸生酒

手取川は名声であり続けるお酒としても有名ですが、それでもおごることなく手造りを続けている素晴らしい日本酒となっています。

amazonの評価を見てもほとんどの方が[star5]を付けていたり、コメントも素晴らしい日本酒と書かれてあるように日本酒好きな方だけでなく、美味しい日本酒を探している人にもおすすめとなっています。

大吟醸であり購入しやすい値段設定であることからリピートする方も少なくありません。

 

おすすめの「中取り」

作 雅乃智 中取り(ざく みやびのとも なかどり) 純米大吟醸

作は「さく」ではなく「ざく」とよびます。

これはガンダムのザクを連想させることからガンダムファンにも人気のある日本酒となっています。

醸造元は三重県鈴鹿市に構え、こちらも良質な水の恩恵を受けています。

中取りはバランスのある味わいが特徴で酒造元によって香りが豊かなタイプや芳醇なタイプといったものに分かれますが、作は香りが豊かで芳醇度もある中取りの代表格といっていい味となっています。

 

 

日本酒の選び方4 まとめ

以上で日本酒の選び方について紹介をしましたがいかがだったでしょうか?

日本酒を買うとき知らない言葉があっても1~4回のことを知っていると日本酒選びが楽しくなること間違いなしです。

ビールと違って日本酒は味を楽しむことも目的の1つとなっていますので、あなたの置かれた状況によって楽しくなる日本酒を選んでみてください。

 

さて、次回は日本酒の「飲み方」について見ていきましょう。

 

日本酒の選び方1~3の記事はこちら

・初心者でも日本酒を選ぶことができる「日本酒の選び方」はこちら
【日本酒】初心者でも分かるおいしい日本酒の選び方

・日本酒の選び方第二弾
【脱初心者】日本酒の選び方は”つくり方”で決まる

・日本酒の選び方第三弾
【簡単に分かる】日本酒の選び方とその”コツ”

 

 

 

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【簡単に分かる】日本酒の選び方とその”コツ”

 

・日本酒を選ぶコツってありますか?

・辛口のお酒が好きだけどどのように選んだらいいの?

 

このような疑問をお持ちの方にお答えします。

下記にて上記の疑問①~②についてそれぞれ見ていきましょう。

 

日本酒選びのコツ

これまで日本酒の選び方として2回にわたって紹介をしてきました。

今回はさらに上の日本酒の選び方やそのコツをご紹介します。

下記のことを知らずして今回の内容を知ってもおいしい日本酒を選ぶことはできませんので、過去2回をご覧になってない方は下記を参考にしてください。

 

①日本酒選びのコツ

基本的には日本酒の選び方は上記2つの記事を見ることで知ることができますが、さらにもう1つ上の選び方を知っておくと何かの参考にすることができます。

日本酒の「名前」に注目

1つは、どんな日本酒の名前なのかを見るだけでおいしいか?そうではないのか「大体」見分けることができます。

※絶対ではありませんが、失敗しない選び方となります。

日本酒作りで大事なのは米ではなく造り手が重要となってきます。
どんな造り方をしているのか?

もちろんまったくダメな米を使っていてはおいしくなる日本酒も味がかすんでしまいますが、現在の日本酒作りにおいてそのような造り手はほとんどいないと思っていいでしょう。

また、本当にまずい日本酒は飲んだ瞬間にすぐに分かりますし、そのようなお酒はまったく売れず、またどこが造っているのか?現在はSNSなどで一気に広まってしまいます。

 

つまり、日本酒の名前に米の品種名が書いてあったり、それを大々的に宣伝している日本酒はあまり信用ができないということになります。

たとえば、「五百万石を使用しています」「山田錦を使っています」といったような、それらの名前を日本酒にしてるのは要注意です。

このような名前を使っている日本酒はありますが、造り方に愛情が込められていないと思ってもいいかもしれません。

 

日本酒名と米の品種

たとえば「天狗舞 山廃純米大吟醸」は山廃でおすすめの日本酒として紹介をしましたが、この日本酒には五百万石が使用されていますが、そのようなことは名前にありません。

また、日本酒で最も売れているものとしては「獺祭(だっさい) 純米大吟醸」がありますが、この日本酒には山田錦が使用されています。

造り方にこだわりがあるので、米の品種を全面的に出すようなことはしていません。

獺祭(だっさい) の日本酒には山田錦が使用されているから他の日本酒にも同じ米の品種を使い、知らない人からするとあの獺祭(だっさい) と同じ山田錦ならおいしいに違いないと思わせることができます。

 

ただ、最初にも記載しましたがあくまで失敗しない選び方ですので、日本酒名に米の銘柄があってもおいしいものもあります。

次は、日本酒名に米の品種を記載している例外の日本酒を紹介します。

※有名な100種程度の日本酒を調べましたが、名前に米の品種があったのは片手で数えるほどでした。

 

日本酒の名前に「米の品種」があってもおいしいもの”2選”
「沢の鶴」 米だけの酒山田錦

ここの蔵元は3種類の日本酒を作っており高級酒や手間がかかる生酛(きもと)造りがあります。そしてもう1つが手ごろな価格で購入をすることができるこの「沢の鶴 米だけの酒山田錦」になります。

 

大吟醸 雄町米「極聖」

米の品種では、五百万石、山田錦が圧倒的に多いですが、「雄町米」も5本の指に入るほど多くの蔵元で利用されている品種となります。

この極聖は本当に上質の米と清流を使った日本酒となっており、口に含んだときは香り豊かでありますが、後味はピリッとしていて後味の調和が見事といわざるを得ない仕上がりとなっています。

 

 

②辛口のお酒が好きだけどどのように選んだらいいの?

これは初心者の内容になりますが、辛口の日本酒を選ぶ場合は「日本酒度」を参考にするといいです。

たとえば上記で紹介をした日本酒を例に見てみましょう。

日本酒度

・沢の鶴+2.5

・極聖+5.0

プラスが大きいほど辛口になり、マイナスだと甘口になり、アルコール度数が高いほど辛口になっていきます。

上記の例ですと、極聖の方が辛口だということが分かります。

 

造る場所

造る場所によっても甘口~辛口がある程度決まっています。

たとえば辛口の日本酒を好む方は、高知、宮城、山形は特に辛口傾向にあり、北海道、群馬、鳥取、富山、島根、兵庫も他の県と比較すると辛口傾向にあります。

これとは逆に甘口は、佐賀、大分、長崎、愛媛、山口、秋田は甘口傾向にあります。

※先に名前を挙げた県ほど辛口度合、甘口度合が高くなっていますので、たとえば高知が最も辛口であり、佐賀は最も甘口となっています。

 

日本酒の味の変化

日本酒の本来の旨みは甘さにあるのですが、ビールで辛口が流行っている影響が日本酒にもあり、日本酒も甘口から辛口の日本酒を造るようになっています。

 

簡単に分かる日本酒の選び方のコツ まとめ

以上、日本酒の選び方としてパッと見て分かるものを紹介しましたがいかがだったでしょうか?

 

日本酒の選び方としてはこれで3回になりますが、かなりいろいろな日本酒を選ぶことができるようになったでしょう。

4回目の次は日本酒選びが楽しくなる・・そんなお酒の選び方をご紹介します。

 

 

【脱初心者】日本酒の選び方は”つくり方”で決まる

・日本酒って米がおいしさを最も左右するよね?

・日本酒の選び方をもっと知りたい

日本酒の選び方を知っているとおいしい・自分にあった日本酒を探すことができますが、選び方といったものはあまり知られていません。

また、間違えた情報が流れてそれを信じている人も少なくありません。

 

 

初心者卒業 日本酒の選び方

日本酒の基本的な選び方については前回の記事を参考にしていただけると、日本酒初心者の方であっても日本酒を選ぶことができます。

日本酒初心者の方

日本酒の選び方が全く分からないという方はこちらの記事を参考にしてください。
【日本酒】初心者でも分かるおいしい日本酒の選び方

 

今回は前回の日本酒の選び方にプラスすることで「日本酒の選び方」初心者を卒業することができます。

というより、世間一般の日本酒を飲んでいる方より正しい選び方をすることができます。

 

 

日本酒の味は「造り手」が最も重要

冒頭で「日本酒って米がおいしさを最も左右するよね?」

このような疑問をお持ちの方がいらっしゃいますし、そう思っている方も少なくありません。

 

タイトルにあるとおり、日本酒の味を決めているのは日本酒の造り手が最も重要となります。

この点がワインとは大きく違うところになります。
ワインの場合は「ブドウの品種」が味に大きな影響を与えます。

※ワインについては機会を見て「ワインの選び方」や「ワインのおいしいランキング」、「ワインの人気ランキング」等を紹介していきます。

 

 

それでは「造り手」とは何かについて見ていきましょう。

日本酒の味と「造り手」

まず、日本酒の造り方には以前紹介しましたが・・・

吟醸、純米、醸造酒によって味は全く異なることになりましたが、これは米をどの程度削って使うか?またアルコールを入れるのか?といった違いがありました。

 

今回は「造り方そのもの」について見ていきますが、その前に日本酒を選んでいるときに時々見かける言葉があります。

下記でどれか日本酒の名前で見たことがあるものはありませんか?

・生酒(なまざけ)

・原酒(げんしゅ)

・無濾過(むろか)

・生酛(きもと)

・山廃(やまはい)

 

それではそれぞれの言葉の説明と実際に売られているおすすめの日本酒も紹介をしていきます。

生酒(なまざけ)

日本酒は味が変わりやすくなるため、通常は熱を加えることで雑菌の繁殖を防ぐ「火入れ」といった工程があります。

しかし、生酒はこの「火入れ」の処理をしないお酒となっています。

火入れをしないため、温度管理などが非常に重要になり手間もかかりますが、お酒本来の味を堪能したい方にはおすすめです。

 

通常の日本酒は火入れのあとに貯蔵し、それを濾過(ろか)して割り水をいれ、再度火入れを行う工程があります。

通常の工程:火入れ→貯蔵→濾過→割り水→火入れ⇒一般的な日本酒

しかし、生酒は火入れと貯蔵、再度の火入れといったものがありません。

濾過→割り水⇒生酒

ここで注目すべきは「貯蔵」といったものないことから量産するのが難しかったり、管理も難しいことから生酒を作っているところはそう多くはありません。
そのためこの「生酒」で造っている製造元は造りにこだわりがあると思っていいでしょう。

ただし、注意しておきたいのは購入だけでなく口に入るまでの温度管理がポイントになります。

製造元、卸業者が温度管理をしっかり行っていても正しい飲み方をしていないと生酒本来のおいしさを100%味わうことができません。

たとえば生酒は火入れを行っていないことから冷やして飲むのが最も適しているのに熱燗で飲むといった場合でしょう。

 

生酒のおすすめ銘柄は「菊水」

 

原酒(げんしゅ)

通常の工程:火入れ→貯蔵→濾過→割り水→火入れ⇒一般的な日本酒

このように説明をしましたが、原酒は上記工程でいう「割り水」といった工程がありません。

逆にいうと水入れをしない原酒以外の日本酒は割り水によってアルコール度数と味の調整を行います。

原酒は割り水をしないことからアルコール度数が高いのが多く、また酒の旨みと甘みを味わうことができる造り方ということになります。

そのため普段飲んでいる日本酒で旨みが足りないと思っている方は一度原酒を味わって見るといいかもしれません。

 

原酒のおすすめ銘柄は「景虎」

 

無濾過(むろか)

通常の工程:火入れ→貯蔵→濾過→割り水→火入れ⇒一般的な日本酒

無濾過は名前のとおり「ろ過をしない」日本酒となります。

通常の日本酒はろ過をすることで「透き通った味」いわゆるクリア・洗練された味に仕上がることになります。

しかし、ろ過によって米の雑味も失ってしまうことになるデメリットがあります。

そこで、無濾過は「ろ過をしてない」ことから「雑味」や「旨み」が残っていることから飲み応えのある味、複雑な味を楽しむことができます。

日本酒で何か味に物足りなさを感じている方は無濾過がいいかもしれません。

 

無濾過(むろか)のおすすめ銘柄はいつくかあります。

その中でも特におすすめの2つ紹介します。

①日本酒 羽根屋 純米吟醸酒

 

②而今(じこん) 特別純米 無濾過生

高級寿司店でも出すところがある無濾過の日本酒で、和食に非常に合っているため家で飲むときはご飯を食べながら日本酒を味わう飲み方がおすすめ。

 

メモ

これまで「生酒」「原酒」「無濾過」といった3つを紹介しましたが、実はこの3つ全てを持ち合わせた「無濾過生原酒」といった造り方もあります。

おすすめの銘柄は下記を参考にしてください。

花陽浴(ハナアビ) 純米大吟醸 さけ武蔵 無濾過生原酒

純米吟醸でも1万円を超えますが、純米大吟醸になると1万5千円から2万円程度になりかなり高い日本酒となっています。

旨み・甘みの素材全てを活かした味になり、いわゆる濃醇の最高峰というものになります。
ただし、日本酒で辛口が好きな方は真逆なので辛口を探している方はあいません。

 

生酛(きもと)

日本酒は菌を増やす必要がありますが、雑菌は増やさないようにしなければなりません。

そして日本酒に必要な菌は「麹菌」と「酵母菌」の2つがあります。

米を混ぜて潰して発酵させて・・といった作業を繰り返し繰り返し行う必要があり、そうすることで2つの菌を増やすことができます。この作業を山卸(やまおろし)といいます。

上記画像をご覧いただくと棒のようなもので混ぜていますが、このようなものを見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。

※大変な作業を要することになり現在の日本酒の9割以上はこの方法をとっていません。

日本酒の名前に「生酛(きもと)」と書いてあったらこだわって造った日本酒であることが分かります。

また、生酛(きもと)で造った日本酒は・・

・コクがある

・時間が経っても味の変化がしづらい

・水で割って飲んでも旨みがある

このようなメリットがあります。

 

生酛(きもと)のおすすめ銘柄は「大七」

こちらは有名寿司店でも出されたりしますが、生酛(きもと)は和食をより美味しくいただくことができるので料亭で出すところもあります。

 

山廃(やまはい)

生酛(きもと)では山卸といった日本酒に必要な菌である「麹菌」と「酵母菌」の2つの増殖をさせるために混ぜるなどの作業をして「乳酸菌」を増やしていました。
しかし、現在は山卸をしなくても乳酸菌を増やす方法が発見されました。

つまり、山卸をしなくても済むことから、「山卸の廃止」→山廃(やまはい)となっています。

ただ、乳酸菌といっても自然のものを使うことから手間もかかり、現在の日本酒では10%程度となっています。

日本酒の名前に「山廃」とあったら造り方にこだわりを持っていると思っていいでしょう。

※日本酒には「山廃仕込」と書いてあるところもあり、造り方にこだわっていますよという造り手のメッセージがこめられています。

こだわりの造り方

生酛(きもと)と山廃(やまはい)の造り方をしているところは20%といったところでしょう。

現在は減ってきているような印象があるものの、生酛(きもと)と山廃(やまはい)をやってみようという造り手も増えています。

生酛(きもと)と山廃(やまはい)の味による違いはほとどないと思ってもいいでしょう。

 

山廃(やまはい)のおすすめ銘柄はたくさんある。

その中でも特におすすめの3つを紹介します。

①天狗舞 山廃純米大吟醸

※天狗舞にはいろいろなものがあり「山廃の純米大吟醸」は他のものとは味が別格ですが、その分値段も多少高くなってます。

 

②飛良泉 山廃純米酒

多くの方に好かれる人気の山廃の日本酒です。
アマゾンではほとんどの方が満点を付けているのも納得です。

 

③菊姫 山廃純米

天狗舞と同じ石川県の山廃の日本酒です。
天狗舞で純米大吟醸に手が出ない方には「菊姫」がいいでしょうし、菊姫の方が天狗舞よりおいしいという方もいらっしゃいます。

 

 

脱初心者 日本酒の選び方 まとめ

以上、日本酒の選び方第二弾として「造り方」について見て行きましたが、いかがだったでしょうか?

日本酒を見るとき時々みかける

生酒(なまざけ)

原酒(げんしゅ)

無濾過(むろか)

生酛(きもと)

山廃(やまはい)

これらについて紹介をしましたが、これによってお酒の選び方がぐっと広がることになります。

また、造り手のメッセージも日本酒の名前には込められていることから、名前を見ることでどんなお酒なのか?味は?といったことに加えて「こだわり」を知ることができました。

以上、参考になれば幸いです。

 

次回はもう1つ上の造り方をご紹介します。
これを知っているともはや初心者ではなく、中級者といってもいいでしょう。

 

・日本酒の選び方第一弾を見ていない方はこちら
【日本酒】初心者でも分かるおいしい日本酒の選び方